メルルの占い
─エルフ─ メルルは朝からパプニカの国民が自分の占いを目当てにして行列を作る模様に圧倒されながらも、一人一人に丁寧に占い結果やアドバイスを送っていた。みんな満足してくれているのは嬉しかったが、目の前の行列は一向に途切れそうにない。もう、かれこれ一時間以上も途切れないのだ。 「メルル... 続きをみる
希望の宴
─二人の乙女─ 翌日の午前より始まったアバンの為のフェアウェルパーティーとパプニカ国民の為の復興決起パーティーはレオナ姫の主導で大盛況なパーティーが催された。 パプニカの城下町にある広場がそのパーティーのメイン会場となった。そして、そのメイン会場を中心に復興途中とは思えない程の様... 続きをみる
賢者のダンス指南
─エルフの英雄─ 「そう、そうよ、はい!イチ、ニ、イチ、ニ!」 「お、おお……」 ヒュンケルは夕食後にエイミに声を掛けられ、何故かダンスの指南を受けていた。 「うん、やっぱりスジがいいわね♪さすがよヒュンケル!」 「そ、そうか?しかし、なんでダンスなんか俺がしなくてはならないんだ?」... 続きをみる
星空の空間
─感情─ 「はぁ~さすがに疲れたぜ~腹へった~」 ポップはマトリフの言い付けで彼の住居である岩の洞穴で、積まれた魔導書を読み込んでいた。ところが、それを言い付けたマトリフはと言うと一向に帰ってこない。 「たくっ~!師匠もちっとも帰ってこねぇしよ~」 ポップが一人ボヤいている頃、... 続きをみる