ダイの大冒険─最終回後─二次小説

ダイの大冒険最終回後の二次小説になります。

蠢く闇の一族

平月



 


 ─禁忌の者─


 


「これは、どこに運ぶ?」


「あーそれは、こっちに置いといておくれ」


 暗い暗い日の光りのない世界。灯りと呼ばれるものは、今は年老いた魔道士の女の杖の先に灯された魔法に頼るしかない。


「婆さん、とりあえず一通り言われたモノは運んだぜ」


 男は老婆魔道士の指示通りに、多くの魔導書を運び込むと一息ついた。


「ああ、すまないね……年を取ると力仕事はやはりツラいもんでね……」


「魔法でチョチョイってワケにはいかねぇのか?」


「!?おお!そうだね、その手があった!」


「おいおいマジかよ……」


 男は力には自信があった為、重たい数々の魔導書を運びあぐねていた老婆魔道士に運ぶように頼まれたが、返ってきた返事に呆れ返った。


「まぁまぁ、いいじゃないか……どうせここに来てからなぁ~んにもすることないんじゃから……」


「別になぁ~んもないことないぞ!ちゃんとここに来てから、毎日剣の鍛練は欠かしてないし、さすがに魔界と言われるだけあってモンスターもなかなか歯応えあるヤツも多いしな!」


「バカッ!そんなこと大きな声で言うもんじゃないよ!メドゥルザ様の耳に入ったら、お目付け役のワシまでとばっちり食っちまうじゃないか!!」


 老婆魔道士は声を潜めながらも、男に叱責する。


「大丈夫だって!この14年間一度もバレてないだろ!」


「たくっ!この男は言っても言っても訊きやしない!いい加減、地上に戻る夢なんか捨てちまえってんだよ!メドゥルザ様の呪いから逃れられるワケないだからね!」 


「わかったよ!悪かった!ま、婆さんに迷惑掛けないように上手くやるから心配すんなって」


「このおたんこなす!ちぃ~ともわかっておらんじゃないか!」


 老婆魔道士は唾を飛ばして激昂するが、男は何処吹く風の体で老婆の部屋をあとにした。


 男は自分の部屋に戻ると素早く鎧と兜を身に付け、禍々しい様相の奇妙な大剣を手にすると表に出た。


「その屍黒竜の牙の呪いも結局お前には効かないようだね」


 いつの間にか先に表に出ていた老婆魔道士がその大剣を持つ男の背中に声を掛ける。


「まぁ、この手の呪われた武器は確かに慣れるまで厄介だったがな……」


「偶然見付けたとは言え、それはかつて魔界で名を馳せた剣豪が使っていた剣だ。それだってメドゥルザ様に見付かったらタダじゃすまないよ!」


 再び老婆魔道士が口うるさく言ってきた。


「いつまでもあんなクソ野郎にビクビクしててもしょうがないぜ、婆さん」


「お前を見てると、ワシの出来の悪い孫を思い出しちまうよ!」


「あん?魔界の名工って呼ばれてる鍛冶屋の孫か?」


 老婆魔道士は、かつて魔界の名工と呼ばれた武器職人である自身の孫をいつも口で貶しているが、何かにつけてその孫の話を持ち出すところをみると口で言うほど憎らしく思っていないことは無骨なこの男にさえ解った。


「そいつも結構腕の立つ剣士だったんだろ?へへ、光栄だね魔界で名の知れた男と並べられるとはな……」


「ふん!確かにアンタの腕ならあのバカ孫ともいい勝負になるだろうが、ワシが言っとるのはその大雑把な性格だよ!剣士にしたって武器職人にしたって器用に武器を扱う割には性格は繊細さの欠片もねぇバカちんだ!」


「へいへい、でもその孫の事、心配してんだろ?」


「ふん!誰が心配なんざしてるかね!お前らみたいな命知らずはとっととあの世にでも逝っちまえってんだ!」


 今日はいつもより、随分と突っ掛かる老婆に男は言った。


「その最後のセリフよぉ……俺には構わねぇが、その孫には絶対言ってやるなよな……」


「あんだって?」


「婆さんのこと、もしかしたら気に掛けてるかも知れねぇだろ?だからもしだぜ、もし逢えた時は俺にいつもしてくれてるみてぇに、なんか美味いもんでも食わせてやれよ……」


 男は真剣な眼差しで老婆魔道士に言う。それを受けて老婆はクルっと踵を返すと……


「余計なお世話だよ!何処にいるんだかわからんあのバカの事なんざ知らないよ!」


 老婆はひょこひょこと歩き出すと、脚を止めて言う。


「今日はアンタの好物を作っといてやるから、あんまり遅くなるんじゃないよ!」


 そう言うと今度こそ男に背中を向けて去っていった。


「あんがとよ婆さん……きっと逢えるさ………それにしても、魔界の名工か………相当いい腕してんだろうな………」


 そして、男もその場から目的の地に向かって行った。


 


 


 魔界───。


 そこは、おおよそ地上の者がその脚を踏み入れるにはあまりに危険極まる暗黒の地。太陽の輝きは届かず、漆黒の闇がその空を覆い尽くしている。


 かつて、この地には二つの勢力があった。一つは大魔王バーンが率いる強力な魔界の猛者が集う強大な勢力。彼等の目的は神々の恩恵を受ける地上を人間もろとも滅ぼし、この魔界に太陽の輝きをもたらすこと。


 しかし、その強大な勢力を誇る大魔王バーンの魔王軍は地上に於いて勇者ダイとその仲間達の手により壊滅し、大魔王バーン自身も勇者ダイがその竜の騎士として覚醒した真の姿である竜魔人と化したダイの手により葬られ、太陽の塵となった。


 そして、魔界のもう一つの勢力の長であった冥竜王ヴェルザーもかつての竜の騎士であり勇者ダイの父でもある竜騎将バランの手によりその一族もろとも倒された。 


 しかし、ヴェルザー自身は不死身の肉体を持つといわれており、完全にその命を絶つことは出来なかった為、天界に住まう精霊の力によって魔界の奥深くに封印されてしまった。そして、この天界の精霊が施した封印術により、ヴェルザーは岩の彫像の如き姿となり、長い年月をその姿のまま意識と僅かな呪力と魔力だけを残して今に至っていた。


 


「メドゥルザ様、如何でごさいますか?」


「まだだな……本来の魔力の三割も戻らない……全くもって忌々しい天界の精霊め……!」


 メドゥルザと呼ばれる者は傍に仕える従者の魔族と会話しながら天界の精霊に対する恨み言を吐いていた。


「父上の様子はどうだ?」


「ヴェルザー様もさほどのお変わりもないようで……」


 そう訊くとメドゥルザは従者の魔族を睨みつける。


「どういう事だ……先刻の貴様の報告では精霊共の封印を破るのは可能だと言ってはいなかったか?」


「も、申し訳ございません!私めの見解が甘かったようで……しかし、精霊共の封印術はなかなか厄介なものでして……」


 メドゥルザは言い訳に四苦八苦する従者の足元に不気味な魔方陣を作り出した。


「な!?メドゥルザ様!何を……!?」


 従者の魔族は激しく狼狽する。


「役に立たぬ者は我が配下にはいらぬ……砕けて消えろ……」


 「お、お待ちください!メドゥルザ様……!!!」


 メドゥルザは聞く耳を持たず、魔方陣の魔力を高めていく、すると黒くおぞましいエネルギーが従者の魔族の身を石に変えていく。


「ぎゃあああぁぁぁーーーー!!」


 断末魔の叫びと共に従者は完全に石化した。そして、メドゥルザの目が血のように紅く光ると石化した従者の身体は砕け散った。


「ふん!役立たずのゴミめが……!」


 メドゥルザが不機嫌に自身で砕いた従者を罵ると、今度は違う女魔族の従者が現れた。


「お呼びでしょうかメドゥルザ様……」


「アギスか……今、役立たずを始末したところだ……」


「左様でございましたか」


「ああ、ところでお前に任せた件だが……」


 アギスと呼ばれる女魔族はメドゥルザの前に進み出ると、一つの魔導書を手渡した。


「ほう……こいつか……」


 メドゥルザはパラパラとページを捲ると満足気に頷く。


「よく手に入れたな、どこで手に入れた?」


「ワズの持っていた魔導書の中に……」


「ワズ?ほう……あの老婆がな……そういえばそのワズに目付けを命じたヤツはどうしている?」


「はい、ついでにその者の様子を伺いましたが、ワズからは特別な事は何も……」


「そうか……この14年間でようやく魔界に骨を埋める気にでもなったか……」


 メドゥルザは不適な笑みを溢す。しかし、アギスと呼ばれる女魔族は微笑さえ浮かべない。


「どうした?何を考えている?」


 メドゥルザはそんなアギスを気に掛ける。


「いえ、私が先程ワズの元に訪れた時には見掛けなかったもので……どこに行ったのか?と訊ねるとぶらぶらと散歩でもしているのだろうと……」


「それが、何か気に掛かると?」


「私の考え過ぎかも知れませんが……なかなか油断のならない男だと認識しているもので……」


 アギスはやや神妙な面持ちで応えるとメドゥルザも真剣な面持ちになった。


「お前がそれ程までに気に掛けるとはな……まさか、惚れているワケではあるまい?」


「また、その様なお戯れを……私は油断ならないと言いました」


 睨まないまでもやや強めの視線を自らの主人に向けるアギスにメドゥルザはからかうように笑った。


「フハハハハ!そう怒るな、まさに戯れよ!誠にお前は面白いな!」


「メ、メドゥルザ様……!」


「わかった、わかった、戯れはよそう……あの男の事をこれからは私に逐一報告しろ、何か不穏な動きがあれば私が赴こう」


「……!?メドゥルザ様がでございますか!?とんでもございません!何かあれば私があの男を処分致します!」


 アギスは主の言葉に驚きを隠せなかった。メドゥルザが自ら赴く事など、彼の父であるヴェルザーが精霊に封印されてから滅多に無いことだったからだ。


「あの男とは因縁がある……あの男の娘に呪いを掛けたが、ヤツは俺の呪法を一度破ったのだ……」


「メドゥルザ様の呪法を……!?しかし、あの男は魔法など使える者ではないかと!?」


「その通りだ……だからこその因縁とも言える……そして同時にヤツがこの魔界にいなければならぬ因縁でもあるのだ……」


 メドゥルザは眉間に忌々しそうに皺を寄せる。


「ヤツの様な無骨な剣士如きが私の呪法を一時とは言え破るなど、許せんからな……」


「申し訳ありません……それ程の男とは……私が油断をしておりました」


 アギスは膝をついて深々と頭を垂れて、謝罪する。


「いや、構わぬ。だが、これからは気を抜くなよ……」


「はっ!」


 メドゥルザは玉座に座り、過去を振り返った。そう、今から14年前、メドゥルザの強大な呪法を破った者がいた。それが、老婆魔道士がメドゥルザにその目付けを命じたあの男だったのだ。


 配下のアギスは既に去りメドゥルザは彼女が今しがた手に入れてきた魔導書を開いた。その魔導書は魔界の長い歴史の中で埋もれてきた禁忌の呪法がいくつも記されている古い魔導書だった。そして、メドゥルザはその魔導書を使い父であるヴェルザーの復活と自分を含めた生き残った一族のそれぞれの力を抑えている天界の精霊の封印術を破る方法を探っていた。


「父上、そして我が一族よ……この私が再びこの魔界に冥竜王ヴェルザーとその一族の偉大なる力を轟かせる為に必ずや精霊共の封印術を破ってみせよう!!そして、その暁には念願の地上支配をも我等の手で必ずや果たそうぞ!!」


 


 ヤツの名は、冥竜王ヴェルザーが一子、呪神冥竜メドゥルザ。


 


 かつて竜の騎士バランに倒されたヴェルザー一族の生き残りであり、魔界の北を支配する呪法の神と呼ばれる恐るべき男である。


 

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✦作者コメント✦



 出てきました!新たな敵ですね。まぁヴェルザーとの戦いは原作からの流れで必須事項ですので、ヴェルザー陣営の一角を今回は登場させました。でも一角と言ってもこのメドゥルザはかなり重要キャラであります。強いですかなり。そして悪いですかなり。まぁ今後は彼が暫くは敵方の中心になります。特にポップ編は……まぁこれ以上はネタバレするので……(^^;

 もう一つのシーンの老婆魔道士のワズは、あの魔界の名工と呼ばれている男と関係大ありです。彼は今は弟子の北の勇者に鍛冶の修行をつけていますけどね。で、もう一人の男はかなり、かなり、重要キャラです!だから、まだ素性は明確にしません ✌️

乙女の決意 Ⅱ

平月



 


 ─宵の語り 二人─


 


 夕食後、食堂でメルルが配膳係と共に後片付けをしているとマァムが声を掛けた。


「メルルさん、私も手伝うわ」 


「マァムさん!」 


 メルルは突然マァムに声を掛けられ驚いた。


「そんなに驚かなくても……」


「ごめんなさい、ちょっと考え事をしていたものですから……」


「考え事?」


「え、ええ……」


 メルルはポップの事を考えていたとは言えず言い淀んだ。


「そういえば、こうしてゆっくりと二人きりで話すことなんてなかったわね」


「そうですね、マァムさんとはポップさんの故郷のランカークス村や破邪の洞窟でご一緒したけど、二人きりは………!?」


(「二人きり…っ!?マァムさんと今、私は二人きりっ!?ど、どうしよう……急に緊張してきた!」)


 二人は手早く後片付けを済ますと、食堂から上階のバルコニーがある部屋に移動した。レオナからは好きに使って良いと言われていた部屋だ。


 部屋に入るとマァムは窓を開けて風を入れた。


「いい風……メルルさん大丈夫?寒くない?」


「あ、は、はい、気持ちいい風ですね……」


 春の夜風が柔らかく二人を包み込むとメルルの緊張も少し和らいできた。


「ポップと同い年なのよね?メルルさん」


「え!?あ、ああ……は、はい!そうですね」


「私は一つ年上だからかな……ポップの事、手の掛かる弟みたいに感じていたのよね……」


 マァムは優しく語っていたが、どこか申し訳なさそうにしているようにも見えた。


「ポップさんの良さって、人懐っこいところがありますよね。誰とでもすぐに仲良くなるっていうか……」


「う~ん、私と初めて会った時はいきなりケンカしちゃったけど……」


「そうなんですか!?」


「ま、まぁ今思えば私も余計なこと言っちゃったから……メルルさんは?」


「え!?私ですか!私はベンガーナの街中で魔王軍のドラゴンが襲ってきた時でした……」


「大変な時だったのね……」


「はい、でもポップさんの良さを知ったのはそれから私達の故郷のテランにご案内してからでした」


「そのテランで知ることになったのよね……ダイが竜の騎士だったことを……」


「はい……」


 二人は空に消えた勇者の事を思い浮かべていた。そして……


「でも、その時にポップさんは、ダイさんが何者だって構わないって、自分達は何があっても友達だって……涙を溢しながら言っていました」


「そう……そうだったの……」


 メルルはマァムの様子を伺う様にそっと視線を向ける。マァムは伏し目がちに何かを考えているようだった。


「そんな大変な時に私はダイとポップの側にいれなかったのね……」


「マァムさん……」


 メルルはいたたまれない表情でマァムを見つめる。すると、マァムはメルルに向き直って言った。


「ありがとうメルルさん、そんな中で二人を支えてくれて……あなたがいてくれて本当に良かったわ!」


「そ、そんな私なんて!何のお役にも立てなくて……」


「そんなことないわよ、レオナだってきっと助かったと思うわ」


「……実は先ほどアバン様からも同じ様に言われました……マァムさんもやっぱりアバン様のお弟子さんですね」


「……でも、私ね二人にその時の……ダイのお父さんのバランとの戦いの話を聞いた時ね、ちょっとだけ思っちゃったの……」


「え……?」


「どうして、あの時二人の側で支えて上げられなかったんだろうって……」


「そ、それは!マァムさんはその頃……!」


「うん、わかってる……あの時は私もブロキーナ老師の元で武闘家としての教えを受けていた最中だったから。でもね……やっぱり少し申し訳ない気持ちになったの……それに……」


「………それに?」


 俯くマァムの表情はより悲しみが籠っていた。みると、その手を強く握り締めている。


「ポップがその時に……命を落としたって……」


「!?」


 メルルはその時に気付いた。マァムはその事を強く悔やんでいたのだ。実際マァム自身があの場にいても、状況が変わっていたのかどうかはわからない。しかし、少なくともポップは命を捨ててまでバランにメガンテを仕掛けなかったのではないか?何故かメルルにはそう思えてならなかった。


「それは、マァムさんがいたらそうはならなかったって事ですか?」


 メルルはそう口にしながら自分はなんて嫌な事を言ってるのだろうと思ったが、止められなかった。


「それは……でも、もしポップがそうなる前に何かをして上げたかった………私にはどうしようもなかったかも知れないけど……」


「マァムさん……あの時は皆さん必死でした……ダイさんが記憶を消されてしまって、確かにどうしようもない状況でした。でも、ポップさんが命を捨ててまでダイさんの記憶を取り戻してくれたんだと、私はそう思えてならないんです……」


「ポップが命を賭けた意味があったってこと?」


「……そういうと、残酷な様に聴こえますよね……でも……」


 マァムはメルルのその言葉に決して残酷さも冷たさも感じなかった。むしろ、メルルはポップの命を賭けたその姿に本当の強さを見たのだと思った。


「ううん、なんとなく解るわ、メルルさんの言いたいこと……その時にきっとあなたはポップの強さを知ったのね……命を賭けてでもダイを守ろうとしたその強さを……」


 メルルは不思議な気持ちだった。どうして、こんなにもマァムという人は自分の気持ちがわかるのだろう?あのバランとの戦いの場にいなかったというのに何故なのか?


「どうして、わかるんですか?私の気持ちが……」


「あ、ごめんなさい、間違ってた?」


「いえ!その通りなんです!あの時に私は自分のポップさんへの気持ちを……!?」


 そこまで、言い掛けてメルルは言葉を止めた。しかし……


「ポップの事が好きだって……気付いたのね……」


 マァムの眼差しは優しかった。だからこそ、メルルは胸が苦しかった。ポップがマァムを好きになったのはきっとこの優しく暖かい眼差しに愛しさを覚えたのだと思った。そして、メルルのポップに対する気持ちが理解出来るのも…きっと………


「マァムさんは……ポップさんの事……」


 メルルは意を決してマァムのポップに対する気持ちを訊こうと思ったが、どうしても声が小さくなってしまう……しかし、マァムの耳にはしっかりその小さな声は届いていた。


「好きよ……」


 マァムも少し控えめにそう答えた。頬を赤らめながら……


「そう、ですよね……やっぱり……」


「うん、でもね……まだはっきりとは言えないの……」


「どうしてですか!?」


 メルルは思いの外強い口調で言った。マァムも少し驚いたようだが、メルルに向き直って答える。


「資格かな……」


「資格……?」


「うん、ポップは私が想像していたよりも、ずっとずっと強くなった。ダイと最初からずっと一緒にあの大戦を戦い抜いて、バーンとの最後の戦いでも、二人でバーンに向かって行った……だから……私はそんな彼の傍にいる資格があるのかな?って思ってしまって……」


「そんな、ポップさんはそんなこと思ってないと思います!」


「………でもね、そこへいくとメルルさんは、ポップと意識が繋がっていたじゃない?本当に凄いなって思ったの……」


「確かに私も驚きました。ずっとポップさんの事を考えていたのも確かですし……私の占い師としての力もあったと思います……でも、私はそれでもまだまだマァムさんには敵わないって思ってますよ」


「私に?」


「そうですよ!だって……ポップさんが好きなのは……マァムさんなんですから……」


 この時のメルルはしっかりとマァムの目を見ていた。勇気だった。振り絞った勇気をそのまま、目の前のマァムにぶつけたのだ。


「メルルさん…」


「でも、マァムさん!一つ約束して下さい……」


「え…?」


 メルルはさっきよりもより強く、マァムをみつめるその眼差しに力を込める。


「私はそれでも、ポップさんを諦めません!だから、マァムさんも私に遠慮なんてしないで、ポップさんのとの事を本気で考えて下さい!」


 マァムは目を見開いていた。自分に向けられたメルルのその強い眼差しとその言葉に驚きを隠せなかった。しかし、同時にその真っ直ぐな瞳から目を剃らすこともしなかった。


「……わかったわ。ちゃんと本気でポップとの未来を考えてみる……」


「はい……!」


 ポップをめぐる上でライバルとも言える二人は何とも不思議な気持ちだった。しかし、お互いに笑顔を交わし合うと二人の心に清々しい風が吹いた。


 春の夜風はいつの間にか止み、二人はバルコニーから夜空の星々を見上げる。大切な人との未来を思い浮かべながら………


 二人はその清らかな胸の奥にその未来を見ていた………


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✦作者コメント✦ 



 来ました!マァムVSメルル第1R!と、いう程この二人は臨戦態勢ではありませんが、原作での破邪の洞窟での女子会パーティーでこの二人の会話がなんだか好きで、レオナとは違ってまた、マァム、メルルの二人もなかなか微笑ましいなぁと思うんですよね。だから、この二人のシーンは特に大事に書きたいですね。例えるならレオナとメルルが姉妹ならマァムとメルルは親友という間柄としていきたいなぁと……さて、ポップに対する想いに関しては現時点ではようやくマァムがメルルに追い付いたという位置付けです。ただ、やはりマァムはメルルよりきっと積極的だろうし、しかも純粋にポップに真っ直ぐ向かっていける筈だと思っていますが、メルルの想いも決して負けてないワケで、そこら辺で紆余曲折というか、面倒くさい恋愛小説あるあるに入ってくるのかなぁ~と自分が書いてるのに不安になってる次第です……(-_-;)また、当然ヒュンケルやエイミも絡んでくる事柄ですし、更にポップ自身もダイがいない現状からその立ち回りも変化していきますから……やっぱり色々ややこしくなりますな~

乙女の決意 Ⅰ

平月


 


 ─占い師の朝と祝福の未来─


 


 


 朝食を取った後、レオナの言いつけ通りに睡眠を取って身体を休めたメルルは夕方近くに目を覚ました。しかし、ベッドに入ってからずっと頭から離れなかった事が目を覚ました今もまだ、メルルの中でモヤモヤと残っていた。


(マァムさん………ずっとポップさんの傍にいるのかな……)


 今朝方、この目で見た光景が浮かんでくる。マァムが穏やかに眠るポップの手を握りながら安心して寝息を立てていたあの光景が………


(やっぱり……マァムさんもポップさんの事が……)


 まだ若い占い師とは言え、メルルはこれまで何人もの人々の未来をその特殊な力で見てきた。その中で相手に伝える内容は直近に起こることやそれに対して注意すること、また、逆にその相手のそれまでの努力がどう実るのか、という人生の中のあくまで一部分だけを伝えるという方法を取ってきていた。無論、それだけでも相手は満足したり、気を付ける姿勢を見せて御礼を述べていく人達が殆どであったが、中には自分が思っていた内容と違ったりすると、憤慨したり不愉快になって去っていく者もいた。しかし、大抵そういう場合は常に近くにいる祖母のナバルが場を諌めてくれていた。ところがメルルは今、生まれて初めて自分の為にある人の未来を見てしまおうか、もしくわ自分自身の未来を見てしまおうか、考えていた。


「でも……やっぱり怖い……それに、ルール違反よね……絶対」


 一人ベッドの上でシーツにくるまりながら呟くメルルは、どうすれば今のこの苦しい気持ちが収まるのか、悩んでいた。


 


 やがてメルルは起き上がり、支度を整えてからポップの様子を見に行く事にした。マァムもいるかも知れないと思ったが、ここで気後れするのもおかしな話しだと自分に言い聞かせて部屋を出た。


 ポップの部屋の前でノックすると、今朝と同じ様にアバンが気さくな声で迎えてくれた。


「アバン様……すいません、お邪魔じゃないですか?」


 ゆっくりと扉を開いて部屋の中に顔を覗かせる。


「おや、メルルさん。構いませんよ?私とポップだけですから。さっきまでマァム達もいたのですが、色々と用事をお願いましてね……」


「そうでしたか……」


 メルルは平静を装いながらも、どこかホッとしていた。


 ベッドに近づくと今朝と同じ様にポップは静かに寝息を立てている。それを見てメルルは改めて安堵した。


「傷はもう完全に治りましから、後は体力の回復ですね、ですがもう目が覚めるのを待つだけですから、やれることは尽くしました」


「よかった……本当によかったです!」


 メルルの喜ぶ顔を見て、アバンも優しく微笑むと、彼はメルルに向き直り深々と頭を下げた。


「ア、アバン様!?」


「メルルさん、先立ってもマァムやレオナ姫から伺っておりましたが、先の大戦の最中では本当に私の弟子達がお世話になりました。改めてお礼を言わせて下さい」


 突然のアバンの謝辞にメルルは慌てて、頭を振った。


「と、とんでもありません!私なんてお役に立てたどころか、ポップさんの様に凄い呪文も使えませんし、マァムさん達の様に戦いの役にはとても立てませんから、きっと足手まといだったんじゃないかと……」


 言いながら、メルルは俯いてしまった。しかし、アバンは……


「いいえ、そんなことは断じてありませんよ。初めてあなた方がダイ達と出逢ったのがベンガーナの街中という事でしたね、レオナ姫からあなたの献身がとても有り難かったと先ほども伺いました」


「姫様が!?」


「ええ、ダイの父上であるバランとの辛い戦いの最中にもヒュンケルとクロコダインさんの回復に一役買ってくれたり……」


「そ、そんな私は大したことは何にも……」


「それに、あのバーンパレスから落とされたピラァによる危機を事前に察知してフローラ様達を救ってくれたりしましたよね」


「あ、あれは本当に突然頭に浮かんできた事を咄嗟に……」


「そう、それがあなたの力であり、その力でみんなを守ったのですよ。メルルさん、あなたも世界を救った立派な一人です」


「アバン様……」


 メルルはアバンのその言葉に胸を熱くする思いだった。自分自身はポップ達の役に立って来たとは、とてもおこがましくて殆ど考えたこともなかった。しかし、アバンの今の言葉には紛れもなく熱く、深いものを感じた。そして、今のメルル自身アバンのその言葉に自分の存在価値を認めてあげられる自信を感じる事が出来た。


 


 


 一方その頃、パプニカ三賢者の一人エイミは、足早にレオナ姫の執務室に向かっていた。


「失礼します。遅くなって申し訳ありません!」


 エイミはつい今しがた、このパプニカ王国に長年仕える老兵バダックから、レオナ姫の執務室にエイミ以外の三賢者であるアポロとマリンが入っていったと聞き、何か重要な話があるのではと慌てて駆け付けたのだ。


「あら、エイミどうしたの?」


 レオナはやや驚いた表情で、エイミの訪問を迎えた。


「あ、いえ……バダックさんからアポロと姉さんが姫様の執務室に行ったと聞いたので何か重要なお話しかと……」


 レオナの様子にエイミはやや拍子抜けした様に答えた。


「あーそういうことね、でも、三賢者の仕事ってワケじゃないのよ。ねぇ、ふ・た・り・と・も」


 レオナは意味深な視線をアポロとマリンに向けると、二人は何故か顔を赤らめている。


「どういうことなの?二人とも」


 エイミがアポロとマリンに訊ねると、二人はゆっくりと口を開いた。


「エイミ、ごめんなさい黙ってて。実は私達、結婚することにしたの」


「へぇ~そうなの………って!えええぇぇぇぇぇーーー!?けけけ!けっこーーーん!!!」


 エイミはあまりにも予想外の言葉に驚きを越えて驚愕して叫んだ。


「そ、そんなに驚かなくても……」


「驚くわよ!まさか二人がいつの間にそんな関係になってるなんて!姫様はお気付きだったんですか!?」


「とんでもない!私だってさっき訊いたばかりよ!二人がそういう仲になってるなんて!でも、まぁある意味では私にも責任あるしね……」


「どういうことです?」


「二人にパプニカの護衛を任せて私達は敵の本拠地に向かったじゃない?」


「あ、そういうことでしたか、それなら私も姫様と共に参りましたから…でも、姫様と私がパプニカにいなかった間にってことよね?」


 エイミはアポロとマリンにジロリと視線を向ける。


「す、すまん!大戦の最中に!しかし、我々は決して浮わついていたワケじゃない!それは誓って言える!」


「ええ、それは本当よエイミ!皆が命を懸けて戦っている最中に浮わついているワケにはいかないもの!」


「ふ~ん、なるほどねぇ~まぁ二人で命懸けでパプニカを護ってくれていた際に芽生えた感情なんでしょうから、二人を祝福しないなんて言わないわよ!ただ、私だって色々あるのに……ブツブツ……」


「ん?なんだ?」


「最後、何か言ったエイミ?」


「う、ううん!何でもないわ!とにかく、おめでとう二人とも!」


 慌てて取り繕うように、エイミはアポロとマリンに祝福の言葉を述べたが、ふとレオナをみるとその顔はいたずらっ子の様にニヤニヤしていた。


「それで、姫様ご相談があるのですが……」


 途端にアポロが真剣な顔で切り出した。


「なにかしら?」


「はい、実は二人で話し合ったのですが、式の方は行わないようにしようかと……」


「!?なんですって?どういうこと!?」


 レオナは眉間に皺を寄せて厳しい顔で訊ねた。


「あ、いえその……まだダイ君も帰らない内に我々が式など開くべきではないかと……」


 アポロは畏まって、その理由を話した。しかし……


「許さない……」


「え……!?」


「そんなこと許さないわよ!アポロ!マリン!」


 レオナは二人に向かって激昂しながら叫ぶ。


「し、しかし!そのような状況で祝い事など!」


「本当は結婚の話しも、まだ早すぎるかも知れないと思ったんです!でも、やはり姫様にだけは一家臣としてお伝えしなければと……」


「よく聞きなさい二人とも!」


 レオナの強い言葉は、アポロとマリンの弁を制して二人を硬直させた。


「ようやく魔王軍との大戦が終わり世界に平和が戻ったわ、確かにまだまだ世界中には魔王軍に破壊され、蹂躙された跡が残ってる。無論、それを見て見ぬ振りをしなさいと言ってるワケじゃないのよ、でもあなた達にも存分に幸せを味わって欲しいから、私はこの国の長として、あなた達と平和を分かち合いたいから戦ってきたの。でも、そのあなた達がダイ君に気を使って自分達の幸福な時間を我慢するなんて、あまりにも淋しすぎるわ……」


「姫様……」


 レオナは切々と語る。それをアポロもマリンもそして、エイミも真剣に受け止めていた。


「ダイ君だって、自分のためにそんな風に幸せを我慢するなんて訊いたら悲しむと思わない?世界中の復興が進んである程度落ち着いてからでもいいから、結婚式を挙げないなんて、お願いだから言わないで。アポロ、マリン……私はあなた達を兄や姉として思ってるのよ……だから、思いっ切り幸せになって!」


 レオナの言葉は暖かかった。アポロもマリンもこの若き王女よりも年齢は上だが、いつも感じるレオナの大きさや深さは包み込まれる様な母の愛にも似たような感覚を覚え、心から敬意を感じるものがあった。


「姫様……私共が浅はかでした。お許しください!」


「姫様のお心遣いに返す言葉もありません!」


 二人はゆっくりとかしづくと頭を垂れた。


「頭を上げて二人とも。大丈夫よ、私はあなた達に幸せになってもらいたいもの。それに結婚式なんて、まさに平和の象徴じゃない!盛大にいきましょう!フフフ、腕が鳴るわ!」


 そういうとレオナは腕をまくるポーズをしてみせた。その場に爽やかな笑いが起こる。


「改めて、結婚おめでとう!アポロ!マリン!」


「ありがとうございます!」


「ありがとうございます姫様!」


 エイミは深々とレオナに頭を下げながらお互いの手を繋ぐアポロとマリンを穏やかな気持ちで見つめ、その幸せを祝福した。


「さぁて、エイミはいつになるかしらね~」


 と、レオナの唐突な言葉にエイミは慌てながら言う。


「わ!私は……まだまだです!」


「そうかしら?まぁ確かに相手がなかなか手強そうだものね~なんにしても後悔しないようにね」


「ひ、姫様~」


 レオナの冷やかしにエイミは汗を掻いていると、マリンに突っ込まれた。


「あら、エイミも誰か相手がいるの?やっぱり彼かしら?」


「い、いや、べ、別にその……」


「あら、どうしたの?ヒュンケル」


「えっ!ヒュンケル!?」


 レオナの声にエイミは驚いて執務室の扉の方を振り返った。が……そこには、ヒュンケルどころか誰もいない。そして、エイミは瞬時に悟った。


 やられた!


 おそるおそるアポロ達の方に向き直ると、二人とも顔を意味深に綻ばせながら言った。


「やっぱりそういうことね~エイミ~」


「なるほどなぁ」


「え、えっと……その……」


「まぁ手強そうでしょ?だから、どうなるかわからないのよ」


「ひ、姫様~!」


 エイミは、もう泣きそうだ。


「エイミ、でもいいことだと私は思うぞ」


「えっ…!?」


 アポロの意外な言葉にエイミは驚く。


「確かに彼は我がパプニカにとっては、敵でもあり、恐ろしい存在でもあった。しかし、アバンの使徒としての使命に目覚め正義の戦士として魔王軍との戦いにおける勝利に大きく貢献してくれた。実はな、あれからダイ君達がカール王国に向かった後に聞いた話だが、魔王軍があの鬼岩城でパプニカを急襲した際に彼はダイ君達と合流する前に、僅かな時間ではあったが、逃げ惑う人々の避難に手を貸してくれていたんだ」


「ヒュンケルが!?」


「ええ、ダイ君達が戦っている場所に向かうまでに、少しでも人々を助けようと思ってくれていたみたい。その後、私が駆け付けた時には彼が通ったと思われる範囲の住人は皆、無事に避難出来ていたわ、中には銀髪の勇者なんて言って目を輝かせて喜んでいた子供達もいた程よ」


「ヒュンケル……そうだったの…」


「だから、エイミ、お前はいい男を選んだと私は思うぞ」


「え、選んだと言うか……」


「え!?もしかして!選ばれたの!?」


「いやいやいや!そうじゃないわよ!」


 エイミは必死に否定していたが、二人の口から語られたヒュンケルのエピソードは嬉しかった。少しずつでも、ヒュンケルが人々に受け入れられていって欲しいと考えるのは彼の素晴らしさを知っている者としては心から願うことだからだ。ましてやそのヒュンケルに想いを寄せるエイミなら尚更のことだった。


「あの時はこのパプニカに世界中の国家元首が集まっていたから、魔王軍はそこに目を付けて襲ってきたけど、まさかあんな鬼岩城なんてものまで、持ち出してくるなんてね……」


「はい、今でも想像しただけで恐ろしい事です。しかしだからこそ、その鬼岩城を剣一本で打ち砕いたダイ君の強さが世に知れ渡ることになりましたね」


「それに関しては、ベンガーナ王があれ以降、すっかりダイ君のファンになってしまって、勇者ダイの名を世界中に広めることに一役も二役も買ってくれたわね!」


 レオナとアポロはあの魔王軍の鬼岩城による襲撃時の事を思い出しながら語る。しかし、ダイの話しに及ぶとやはり楽しそうだ。


「必ず……彼は戻るわ……必ず」


 アポロもそして、マリン、エイミの姉妹もレオナ同様に彼の帰還を強く信じていた。


「と、言うことで!」


「……!?」


 と言って人差し指を立てるレオナに三賢者は注目すると。


「これから、勇者ダイ捜索隊を立ち上げるわよ!」


「おお!?」


「しかし、姫様!まだ病み上がりではないですか!?」


「そうですよ、お身体は大丈夫なのですかっ!?」


 三賢者はそれぞれ声を上げながらも主君への配慮も忘れてはいない。


「ありがとう、身体は大丈夫!今朝も言ったけど、丸一日寝たからノープロブレムよ!さっきだって朝食もランチも食べ過ぎちゃったくらいよ!ただ……少し精神的には…ね…」


「姫様……でしたら、尚更あまり無理をなされては!」


 マリンが心配そうに訴える。


「ううん、違うのよ。確かにダイ君がいなくなっちゃったのは相当堪えてるけど、じっとしてても辛いばかりで……」


「姫様……」


「だから、私らしくいなきゃきっとダイ君も戻ってこないんじゃないかと思って、積極的にこっちから探しちゃおう!って思ったのよ!」


「無理はしておられませんか?」


 アポロは主君にというよりも、健気な妹に向ける様な優しい目線で言った。


「うん!彼を探して動いている方がずっと楽よ!前に少しでも進んでいたいから!」


「姫様……」


 三賢者は皆、一様に感心した。そして、同時に心から安堵していた。


「だから、あなた達も力を貸して!」


「はっ!勿論です!」


 三賢者は改めて膝をついて若き王女への敬意を示した。


 その後、レオナは夕食の時間まで三賢者それぞれに復興の指示を出しながら、自身もこれからの国の事や世界各国との連携を模索し、ダイの捜索に関しても綿密に隙のない計画を立てる決意を固めた。 


 


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✦作者コメント✦


 メルルとレオナこの二人のコンビは好きですね。バラン編から絡む二人でしたが、レオナが姉でメルルは妹的な姉妹にみえてました。後の破邪の洞窟での女子会パーティーでもマァムやフローラと共に二人は絡んでいましたが、やっぱりオモシロ姉妹でした 

 さて、今回のシーンではこのメルルとレオナの一番の課題とそこにエイミのどうやってヒュンケルに繋げていくかのポイントをちょっとだけ意識してみました。アポロとマリンの結婚は完全オリジナルエピですが、エイミとヒュンケルのよいスパイスになれぱ良いかな~どうかな~という段階です……つまり、まだ作者もわからんっ!という感じです……(^^;


 ちなみにレオナはパーティ好きの設定も付け加えてます。


 ダイ君捜索に本格的に動き出すレオナも今後しっかり書いていきます